誠也、意地の21号!首位打者再浮上 14日虎狩りで決めるマジック点灯

 「広島4-8巨人」(12日、マツダスタジアム)

 広島が終盤に追い上げたものの敗戦を喫し、連勝は6でストップ。優勝マジック点灯もお預けとなった。そんな中で、鈴木誠也外野手(23)が八回に21号2ランを放った。3打数2安打で打率も・332とし、首位打者にも再浮上。マツダスタジアムでの巨人戦連勝は13で止まったが、4番のバットが優勝へ向けて打ち続ける。

 若き主砲のバットから、鮮やかな一発が飛び出した。鈴木が2戦ぶりの21号2ラン。敗れたことで優勝マジック点灯はお預けとなり、マツダスタジアムでの巨人戦連勝も13でストップしたが、次戦へ明るい光を照らすアーチとなった。

 「(本塁打は)良かったです。長いシーズン戦っていれば、こういう試合もある」

 劣勢の展開が続く中、1-8で迎えた八回、1死一塁だった。カウント2-1から2番手・宮国の4球目、外角高めカーブを強引に引っ張り、左翼席上段へとぶち込んだ。さらに2死からはバティスタも一発。鈴木の本塁打から追い上げムードが高まり、圧勝ムードの巨人を慌てさせた。

 「こういう点差になって諦めるのは誰しもができるけど、1人が諦めてしまうとチームに関わってくる。最後まで粘られるのは相手も嫌だと思うし、大事なことかと思う」。ナイン一人一人が最後まで諦めないのが広島らしさ。その姿勢を4番がバットで体現した。

 鈴木は1打席目も一回2死一塁から左前打で好機を演出するなど、この日3打数2安打。打率・332で、首位打者に再浮上した。「打率はそんなに気にしてない」と話すも、「集中力が切れて適当に打席を迎えて終わるのか、集中力を保ってやるのかが積み重ね。いい成績が残るかは意識の違いで変わってくる」と力を込める。1打席も無駄にしないという意識が、好成績を生んでいる。

 その高い意識は、夏真っただ中の今も変わらない。8月は11試合で42打数21安打、打率・500、7本塁打、16打点と圧倒的な数字を残す。ここに来て、勢いがさらに加速していきそうな予感すら漂わせている。

 チームの連勝は6でストップしたが、緒方監督は「こういうゲーム展開の中で最後まで全員が集中して諦めないでやってくれた。また一日休んで、しっかり一戦一戦戦うだけです」と前を向いて話した。優勝マジック最短点灯は14日。相手は対象チームの阪神だけに、勝つか引き分けでマジックが点灯する。もう時間の問題。敗戦を引きずることなく、鯉軍団は猛進していく。

 12日は広島、阪神ともに敗れ、広島の優勝マジック点灯はお預け。13日は試合がなく、最短で14日。阪神との直接対決に勝てば「32」、引き分けで「33」が出る。

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