下水流、特大先制驚弾!4番・誠也欠場も代役が3連勝に導いた
「広島8-3中日」(1日、マツダスタジアム)
指揮官の大抜てきに100点満点の回答で応えた。広島・4番の鈴木が下半身の張りを訴えて欠場。試合前の練習後に「6番・右翼」での先発を言い渡された下水流が、主砲の穴を埋める活躍を見せた。
二回の今季初打席でバックスクリーンに特大の先制弾。「完璧でした。緊張感はあったけど振っていくしかないと思った」。中日・笠原の139キロ直球を強振し、16年8月2日のヤクルト戦(神宮)以来となる一発を運んだ。さらに同点の五回には無死から左前打で出塁し、田中の決勝打をお膳立て。「もらったチャンスは絶対に生かすつもりだった。結果を出せて良かったです」とほおを緩めた。
青学大、ホンダを経て今年が入団6年目。昨年はわずか9試合の出場にとどまり、安打は1本だけだった。崖っぷちに追い込まれた今年は「ダメならクビという覚悟を持ってやろうと決めた」。オフから懸命にバットを振り込み、春季キャンプでは「監督賞」をゲット。オープン戦でも好調を維持し、開幕1軍に名を連ねた。
想定以上の働きに試合後の緒方監督も「びっくりするよね」と驚きを隠せず「こういうチャンスをものにしてくれると本人も自信になるし、チームにとっても大きな力になる」と喜んだ。田中とともにお立ち台に上がった下水流は「今年30(歳)になりますが、まだまだ若い気持ちで頑張っていきます!」とファンにアピール。開幕3連勝に揺れるスタンドを沸かせた。