エルド3連発またお見舞いするゼ!“小笠原キラー”はや闘志

 広島のブラッド・エルドレッド内野手(37)が26日、開幕・中日戦(30日・マツダ)での対戦が濃厚な小笠原撃ちに意欲を示した。昨季は7月1日に左腕から3連発の離れ業。左足を負傷した新井が不在で、開幕戦先発が濃厚な来日7年目の助っ人。お得意さまを粉砕して、開幕ダッシュに弾みをつける。

 自信がにじみ出ていた。リーグ3連覇へ向けた戦いが始まる3・30まであと4日。中日の開幕投手は3年目左腕の小笠原。先発濃厚なエルドレッドは、明るい口調で強い意気込みを口にした。

 「去年はいい結果が出たけど、彼も今年に向けていろいろやっていると思う。ただ、こちらも毎日練習しているし、いいイメージを持って今年も臨める」

 昨季、小笠原とは9打数4安打4本塁打の打率・444。7月1日には3打席連続本塁打を放った。左腕はオープン戦で防御率1・35と好調だが、助っ人も自身の調子が日に日に高まっていることを自負する。

 「この2日間ぐらいでやっと感覚が良くなってきて、シーズンに向けていい状態になってきた」

 ここまでは、打席の中でタイミングの取り方を早めたり遅めたりしながら、自身に合った感覚を探ってきたという。ソフトバンクと対戦した24、25日のオープン戦ラスト2試合はいずれも一塁でスタメン出場。開幕へ向けた準備を整えた。

 オープン戦では持ち前の一発こそ出なかったが、「全く気にしていない」と言い切る。試合が続かないことで、リズムをつかめなかったといい「シーズンは毎日試合があるから、必ず本塁打も出てくると思う。集中力も変わってくる」。あと28本で単独トップに立つ、球団外国人の通算本塁打記録を今季の一つの目標としている日本通算128発の助っ人。シーズンでのアーチ量産へ自信は十分だ。

 定位置奪取も狙う。「毎日スタメンに名を連ねたいし、スタメンに入ったら他の選手との違いも見せることができると思う」。現状、同じ一塁を守る新井が左足負傷で不在。「レギュラーが出てきてくれればいいけど」と高ヘッドコーチ。序盤はメヒアらと争うことになるが、打ちまくってポジションをつかむ。

 開幕へ気持ちは高まる。「やっとシーズンが始まる。しっかり準備をしていきたい」とエルドレッド。鼻息を荒くして、その時を迎える。

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