安部、開幕三塁譲れん!腰はOK 勝負のラスト3戦でライバル蹴散らす

 広島・安部友裕内野手(28)が21日、開幕スタメン奪取へ、23日からのオープン戦ラスト3試合を勝負の場として存在感を際立たせる決意を示した。前日20日に腰痛症から1軍復帰したばかりだが、残り3試合では結果を求め、走攻守で全力プレーする覚悟。ライバルがひしめく三塁のレギュラーを力で勝ち取る。オリックス戦が雨天中止となったこの日は、マツダスタジアムに隣接する室内練習場で汗を流した。

 あいにくの雨空となった中、室内練習場で安部は軽快に打撃練習や走塁練習などのメニューをこなした。オープン戦は残り3戦。開幕への全力アピールへ、並々ならぬ思いを言葉に込めた。

 「全部が勝負。キレ良く動けているところを見せたい」

 春季キャンプ中の2月終盤に腰痛症を訴えた。その後は2軍で調整し、ようやく20日のオリックス戦から1軍に復帰して即「7番・三塁」で先発出場。3打数無安打だったものの六回には好守を見せる場面もあり、好状態をアピールした。自身も「ちゃんと動けている」と問題はないことを強調。あとは開幕スタメンへ、結果を求めていくだけだ。

 離脱していた間に、三塁を争うメヒアや美間が猛アピール。不振だった西川も調子を上げてきた。安部がレギュラーの最右翼ではあるが、競争の場にしばらく立てなかっただけに危機感も募らせる。「オープン戦だから(調整)と言ってられる立場じゃない。とにかく結果を出さないと。シーズンと同じように臨む」と熱い闘志を燃やした。

 残りのオープン戦は、昨季日本一に輝いたソフトバンクとの3連戦。好投手も多いだけに、そこでの好結果がアピールにもつながる。特に23日は相手先発が千賀と予想されるが、「真っすぐも変化球も一級品。打ちたい」と言い切る。追い込まれた時の打撃など課題を挙げる中、侍ジャパンに名を連ねる右腕を攻略し、一気に開幕へ弾みをつけてみせる。

 東出打撃コーチからは「安心感が違う」と総合力を評価される存在。打ちまくることはもちろん「レギュラーを目指す上で、打つだけじゃダメ。一つがおざなりになるのは絶対に嫌」と守備、走塁でも万全であることを証明し、「走れるところはどんどん走っていきたい」と積極的に次の塁も狙っていく。

 昨季三塁スタメンでチームトップの85試合に出場し、リーグ4位の打率・310をマークした28歳。抜群のプレーを見せることで、相手投手の左右関係なしに開幕から定位置を手にしたい。全身全霊を傾け、ラスト3試合へ臨む。

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