西川、定位置奪取だ!古巣・王子で1年間戦う基礎体力築いた
広島・西川龍馬内野手(23)が20日、年明けに古巣の社会人・王子の練習に参加し、原点回帰で徹底的な走り込みを行ったことを明かした。1年間戦っていく体力の基礎を固めた若武者は3年目の今季、レギュラー奪取で初の規定打席到達と打率3割を目指す。
充実感がにじみ出ていた。マツダスタジアムに隣接する室内練習場での合同自主トレに参加。軽快な守備や打撃練習で汗を流した後、西川は古巣で行った4日から4日間のハードトレを振り返った。
「1年分走りました。キツかった。原点に戻り過ぎました」
連日、午前中から3時間は体幹トレを含む走り込み中心のメニュー。リレーや1分間ダッシュを続けた後、3分間のジョギングを何セットも繰り返すなど、体にムチを打ち続けた。
「(プロ入り後)全然、走ってこなかったので。体力、持久力をつけるために」。シーズン中に体重を減らさず、1年間フルで戦い抜く体を作るための土台を整えた。
昨季は95試合に出場し、打率・275、5本塁打、27打点。がっつりと体力強化を図った西川は打撃面の上積みをもくろむ。「ボール球を見極められれば、四球も減るし、凡打も減る。ミスショットも少なくするように」と確実性を求め、振り込みを続けている。
24日からは1軍キャンプに備え、先乗り自主トレで宮崎に入る。基礎体力を築いた23歳が目指す先は、レギュラー獲得だ。「しっかり試合に出て、結果を出す。規定(打席)に乗って、(打率)3割残せるように」。一切の妥協を許さず、チーム内の厳しい争いを勝ち抜いていく。