カープ堂林、来季こそキャリアハイ宣言 背水9年目を意識「厳しい立場」

 広島の堂林翔太内野手(26)が17日、広島市内の「カープベースボールギャラリー」で行われたサイン会後、来季は1年間1軍に帯同してキャリアハイを目指すことを誓った。1軍デビューした2012年は全試合に出場したが、13年以降は出場機会が減少。今季は44試合の出場に終わった。背水の陣で臨む来年9年目のシーズンこそ、巻き返しを図り、3連覇、日本一へ貢献する。

 粉雪が舞う寒空の広島で、堂林の心は熱く燃えていた。9年目の来季へ向けた覚悟と結果が求められるという自覚。気持ちはすでに先を見据えている。

 「毎年が勝負。これまでは『来年は』と言っていたけど、『来年こそは』という感じになる。結果で応えていかなくては、今まで使ってもらっていた意味がなくなってしまう」

 今季はオープン戦から結果を残して開幕1軍入り。限られたチャンスの中で結果を残していたが、好調は続かなかった。夏場から調子を崩し、44試合の出場で打率・217、1本塁打、11打点。満足のいく成績を残せず、シーズンを終えた。

 「試合に出なくては数字もついてこない。厳しい立場というのは分かっている。その壁を越えていかなくては、キャリアハイというのはない。これまでを超えていけるようにしっかり意識してやりたい」

 規定打席に到達したのは、全試合出場を果たした2012年の1度のみだ。その年はプロ入り3年目で初めて1軍に昇格し、118安打で打率・242、14本塁打、45打点をマーク。勝負強い打撃を見せ、将来を嘱望されたが、翌年以降は伸び悩み、出場機会も徐々に減少。2軍生活が長くなっていった。

 もちろん、このまま終わるわけにはいかない。今季後半から暗闇に迷い込んでいた打撃に関しては、秋季キャンプで明るい兆しが差し込んだという。「自分の感覚と打撃コーチの言っていることが合った。ボールの内側を打つイメージを意識して、と。『悪いなら悪いなりに結果を残せるようにしないと、1年間1軍に残れない』と東出さんからも言われている」。自分の打撃を取り戻し、それを継続させることが、おのずとキャリアハイの成績につながるはずだ。

 この日は、広島市内で行われたサイン会に岩本と参加。ファンから激励の言葉を受けるなど、周囲からの期待は大きい。今オフは広島市内で自主トレを行い、年明けには新井と護摩行に参加予定。「1年間1軍に帯同して心から優勝を喜びたい」。リーグ3連覇、そして日本一を目指す2018年。鯉の背番号「7」を背負う男が、歓喜の瞬間を味わうため意地を見せる。

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