丸2億突破!高卒野手カープ最速タイ 前田に並んだ!MVP男に最高評価

 広島の丸佳浩外野手(28)が15日、広島市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、7000万増の2億1000万円でサインした。高卒野手11年目での年俸2億円突破は、2000年の前田智徳に並ぶ球団最速タイ。順調なら来季中に国内FA権を取得するが、関心を示すことはない。これまで同様にチームリーダーとして、球団史上初のリーグ3連覇、34年ぶりの日本一へと導く。(金額は推定)

 すぐに扉が開かれた。契約更改交渉は入室してから、わずか20分弱で終了。2年連続アップとなる、7000万増の2億1000万円で丸が一発サインした。大台突破にも表情は一度も緩まず、そのそぶりは着実に名選手としての階段を上りつつある。

 「球団に『1年間、しっかりやってくれたし、チームとしてもお前がMVPだ』という言葉をいただいた」と高い評価を素直に喜んだ。11年目での年俸2億円到達は、球団の高卒野手では2000年の前田智徳と並ぶ最速タイ。地道に積み上げてきた結果が実を結んだ。

 セ・リーグMVPに輝くなど、受賞ラッシュとなった今季は4年連続で全試合出場を達成。171本で最多安打のタイトルを獲得し、打率・308、23本塁打、92打点と堂々の成績をマークした。「いい数字ではあったけど、最高の数字ではなかった。最高の数字とは何なのか分かっていないですけど、まだまだ上はある」と決して現状に満足はしていない。

 順調にいけば、来シーズン中に国内FA権の資格取得条件を満たす。だが「普通にやれば取得できるのは知っているけど、現時点では何も考えていない。取ってみて思うものもあると思うし、来季は来季でシーズンのことしか考えられない」とさらり。これまでと変わらず、チームの勝利のために全力を注ぐ姿勢を示した。

 鈴木球団本部長は「連覇した中で3番打者として、警戒される中でよくやってくれた。来年に向けて複数年とか、FAの話は一切していない。いてくれるものと思っている」と今後も戦力として大きな期待を寄せる。

 13日に新入団選手の会見が行われるなど、後輩も増え、キャリア的にも中堅の位置に達しつつある。「会沢さんみたいに、言葉では引っ張っていけないけど、行動や取り組み方で示していきたい」と自身の立場を理解する。

 来季はリーグ3連覇、悲願の日本一を目指す。「選手の能力が今季と同じだったら、優勝できない。オフ、来春のキャンプでその思いを糧にどれだけ伸ばすことができるかが大事」。自らを奮い立たせ、まだ見ぬ頂点へ、来季もフル回転する覚悟だ。

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