誠也、開幕4番で3連覇導く 骨折離脱でも3千万UP!誓った恩返し

 広島の主力選手の契約更改交渉が29日、広島市内の球団事務所で始まった。右足首骨折からの復活を目指す鈴木誠也外野手(23)は、3000万増の年俸9000万円で更改。来季は開幕から4番として打線をけん引する決意を新たにし、フル回転でリーグ3連覇、日本一に貢献する。(金額は推定)

 無数のフラッシュが光る。約30分の交渉を終えた鈴木は、引き締まった表情で席に着いた。3000万アップの9000万円で一発サイン。球団からの高い評価に感謝し、来季へ向け、4番としての覚悟も口にした。

 「途中、チームに迷惑を掛けましたけど、高い評価をしてもらえた。『来年も4番として』と言ってもらえた。ファンも待っている。そこで活躍するのが一番の恩返し。こだわりを持ってしっかりやりたい」

 5年目の今季、シーズン序盤から4番を任された。8月に右足首を骨折して離脱したが、115試合に出場して打率・300、26本塁打、90打点をマーク。リーグ連覇に大きく貢献した。また、ベストナイン、ゴールデングラブ賞も獲得。他球団から警戒される中、役割を全うして結果へとつなげた。

 来季は開幕から4番を担う自覚が十分にある。「一番マークされるのは4番。自分も成長できる。現に色んなことを教えてもらいましたし、色んなことを感じられた。成長したいので、一番厳しいポジションでやるのが一番いい」。貪欲な姿勢でさらなるレベルアップを目指す。

 鈴木球団本部長は23歳の若鯉に4番としての大きな期待を寄せる。「監督が決めることだが、存在感としては適任。ここで打ってくれ、というときに打つのが4番。山本浩二さんみたいに。プレッシャーの中で期待に応える存在になっていっていてほしい」と活躍を熱望した。

 8月に骨折した右足首のリハビリは順調に進んでいるが、まだ万全の状態ではない。それでもマシン打撃やダッシュを行うなど、練習の強度は上がってきている。「私生活が大丈夫なレベル。野球をやるレベルではない。しっかりケガをしない体作りをして、来年を万全の状態で迎えたい」。2月1日から始まる春季キャンプに向けて慎重に前へ進んでいく。

 球団史上初のリーグ3連覇、34年ぶりの日本一へ。4番・鈴木がチームを勝利に導く。

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