薮田、5回無失点「真っ直ぐに手応えがあった」雨にも負けず、チーム勝利に導く
「セCSファイナルS・第1戦、広島3-0DeNA」(18日、マツダスタジアム)
広島先発の薮田が自身CS初登板で完封星を挙げる大仕事を見せた。チームはCS史上初のコールド勝利。雨が降る中でのマウンドで5回を2安打無失点の好投だった。
悪条件にも冷静に相手打線に立ち向かった。雨の降る中、初回1死から梶谷に四球を与えるなどしたが後続を寸断。三回には1死一、二塁のピンチを招くも桑原を遊撃併殺に打ち取りピンチの芽をつんだ。「真っ直ぐに手応えがあったので、真っ直ぐで押していけるかな」と自慢の直球でDeNA打線を封じ込んだ。
苦手としている雨の試合。ただ、ぬかるんだマウンドにも「前足をつっぱらないように。まず、しっかり足を着いて投げることを意識しました」と冷静に対処した。
五回に味方打線が3点を先制した直後に一時中断へ。両軍が天候を見守る中、ブルペンに入り、キャッチボールで“試合続行”に備えていた。
天も味方してのコールド星。これでチームはアドバンテージの1勝を含めて2勝に。「まだ日本一まで6勝あるので、1勝でも多く挙げられるように」。今季、最高勝率のタイトルを獲得した右腕は日本一への戦いを見据えていた。