松山、自己新14号3ラン 9月月間打率4割超!CSも4番任せろ
「広島5-7阪神」(21日、マツダスタジアム)
広島は逆転負けで、リーグ連覇からの地元凱旋試合を勝利で飾ることはできなかった。しかし敗戦の中、4番の松山竜平外野手(31)が自己最多を更新する14号3ランを放った。鈴木の負傷離脱以降、勝負強い打撃で4番の重責を果たし続ける鯉のアンパンマンは好調をキープ。そのバットでチームを33年ぶり日本一へと導く。
バットを高々と放り投げた。初回1死一、二塁。グングン伸びた打球は右中間席へ一直線だ。リーグ連覇を決めてから初の凱旋試合で、絶好調の4番松山が14号先制3ラン。地元の大声援を全身に浴びながら、ダイヤモンドを一周した。
「いい感触でした。初球にクソボールを振って、これはいかんと思った。ゾーンを上げて、しっかり切り替えることができました」
すっかり4番の顔になりつつある。9月の月間打率は4割超え。「普段通り、後ろにつなぐこと」が好調の秘訣(ひけつ)だ。リーグ連覇という大目標を成し遂げても「1試合1試合大事に戦っていく」と心に隙はない。
準備も抜かりない。優勝を決めた翌日19日には広島駅で大歓迎を受け、ナインと共にマツダスタジアムへ。野手は休養日だったが日が暮れるまで、みっちり調整した。ポストシーズンも、4番の座を譲るつもりはない。
「しっかりこの状態をキープして、CS、日本シリーズに臨みたいです。日本一を取って、もう一度セレモニーをやりたいですね」
試合後、優勝セレモニーを終えて、決意を新たにした。残り6試合も全力で戦う。33年ぶりの悲願日本一へ、「4番松山」が打線をけん引する。