薮田 無念も「いい経験」 本拠地胴上げ&ハーラートップタイ15勝目お預け

 「広島4-5ヤクルト」(16日、マツダスタジアム)

 思わず天を仰いだ。あとアウト一つ、ストライク一つの状況から、痛恨の一打を許してしまった広島・薮田和樹投手。優勝が懸かった一戦のマウンドを託されたが、6回2/3を4失点と踏ん張り切れず。歓喜の瞬間と巨人・菅野に並ぶハーラートップタイの15勝目はお預けとなった。

 「これも野球なので、次また頑張りたい。いい経験になった」

 悔やまれるのは2点リードの七回だ。2本の長短打などで2死二、三塁のピンチを招き、代打・大松を迎えた。2球で追い込み、捕手のサインに首を振って選択したシュート。バットの芯は外したが、一、二塁間を破られる同点の2点適時打。ここで交代が告げられた。

 今季は勝ち頭としてチームを引っ張っている広島出身の右腕。幼少期から旧市民球場に足を運び観戦していたが、地元での優勝を味わったことはない。そのチャンスを自らの手で導く機会を得たが、つかみ切れなかった。

 緒方監督は「初めての雰囲気だったからね。立ち上がりはいまひとつだったが、中盤は修正できていた」と責めることはなかった。畝投手コーチも「全体的にはよかった」とし、「(七回は)投げ切ってほしかった」と振り返った。

 リーグ連覇のゴールテープまで、あと少し。最後まで気を緩めることなく、薮田は腕を振る。

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