エルドレッドがサヨナラ打「こういう勝ち方が自分たちの野球」

 「広島6-5ヤクルト」(20日、マツダスタジアム)

 赤ヘルファンの大歓声に乗せて、力強い打球が伸びていく。前進守備の中堅・山崎の頭上を越えて、フェンス際で打球が弾むと、広島ナインがベンチから飛び出し、一目散にヒーローの元へ走った。エルドレッドが劇的なサヨナラ打を放ち、今季32度目の逆転勝利をチームにもたらした。

 「こういう勝ち方が自分たちの野球。粘り強くあきらめずに戦い、最後にこういう結果になって、とてもうれしい。チームにとって大きな勝ちになった」

 延長十回2死、鈴木を二塁に置いて打席に入った。ヤクルトの守護神・ルーキは武器であるツーシームを2球続けて内角に投げてきた。1ボール1ストライクからの3球目も再びツーシーム。「バットを短く持ってコンパクトに振った」。ベテランらしい読みがさえた一打だった。

 前夜の試合は代打で三振。この夜も、ここまで4打数無安打とバットから快音は途絶えていた。しかも五回には自らのまずい守備がきっかけとなり岡田が4失点。しかし、勝負どころは外さない。最後に一番おいしいところを持っていった。

 敗色濃厚の試合が一転、マジックをまた一つ減らした広島。「これからもベストな状態で試合に臨み、このまま勝ち続けてフィニッシュしたいと思う」。196センチの助っ人は大きな胸をさらにグイと張って、力強い言葉で締めくくった。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス