岡田2桁星王手 完全復調6回7K0封、燕打線ぶった斬った

 「広島14-1ヤクルト」(30日、マツダスタジアム)

 自慢の剛球でツバメ打線を圧倒した。広島・岡田明丈投手(23)が6回5安打無失点で9勝目をマーク。2試合連続の好投で、完全復調を印象づけた。

 もう苦悩とはおさらばだ。お立ち台で笑顔がはじけた。「うれしいです。先頭打者を出さないことを心がけていました」。その言葉通り、先頭を許したのは2度だけ。前半戦終盤は突然の制球難に悩まされたが、四球も2つ。それも「しっかり腕を振って勝負した中の四球。あまり考えすぎず真っすぐに重点を置いた」と納得顔で振り返った。

 バックにも感謝だ。六回、2死一、二塁のピンチで大松に右前打されたが、鈴木の本塁レーザービームに救われた。「すごく助かりました。ありがとう」と照れながら言うと、背番号51から「すごい速い真っすぐを投げる。1点でも勝てるんじゃないかと思う。頼もしい」とうれしい言葉で返された。

 スタンドには中学校の校長を務める親戚の姿があった。広島からドラフト1位指名された2年前の年の瀬には「祝賀会」も開いてくれた。蒸し暑い中、成長した姿を披露し、恩返しにつなげた。

 春先のように直球でグイグイ押す姿が岡田本来の投球だ。あと1勝に迫ったプロ初の2桁となる10勝目も通過点。「しっかり腕を振って投げたら結果は付いてくると思う」。その表情には自信が宿っていた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス