大瀬良、無傷7連勝 四回まで完全…圧倒G斬り

 「巨人2-7広島」(26日、京セラドーム大阪)

 広島・大瀬良大地投手(26)が力強く右拳を握った。七回。1点を失い、なおも1死一、三塁で村田を中飛、陽岱鋼を内角球で空振り三振に斬る。「何とか1点で食い止められた」。傷口を最小限に抑える粘投。7回4安打1失点で、開幕から無傷の7連勝だ。

 四回まで完全投球。五回無死から阿部に初安打となる左前打を浴びてもリズムを崩さない。村田を三ゴロ併殺打に仕留め、陽岱鋼も二飛に。「ストライク先行で行けた」と、強気に攻め続けた。

 18日の無念を乗り越えた。甲子園での阪神戦。七回まで「0」を並べながら、八回に乱れ途中降板を告げられた。「前回のことがチラッと頭をよぎったけど、(投手コーチの)畝さんに『この回は任せるから』と言ってもらいました」。首脳陣の期待も力に変えてリードを守った。

 失点しても引きずらないようになった。昨季まで2年間、一緒にプレーした黒田博樹氏の影響からだ。「マウンドで思い出すことはあります。次の1点をやらなければいいんだ、と言われたことを」。共に過ごした歳月を「めちゃくちゃ大きかった」と感謝の思いは尽きない。快進撃を続ける右腕を支えている。

 開幕7連勝は球団では03年の高橋建以来だ。「8連勝できるように頑張ります」。自らの白星がチームを確実に連覇へと導いていく。

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