一岡 14戦連続0封 頼もし~ 抜群の安定感 ピンチ救った3勝目
「広島6-5巨人」(6日、マツダスタジアム)
フワッと浮き上がるような球筋に、巨人・坂本勇のバットは空を切った。広島・一岡が決め球として投じたのはカーブ。「僕は真っすぐとフォークというイメージがある中で、うまく使えた。配球で抑えさせてもらいました」。流れを断ち切り、丸の決勝弾につなげた。
ジョンソンが1点を失い、5-5となった七回2死一塁で出番が来た。直球で2ストライクと追い込むと、石原のサインは遅球だった。「えっ?と思った。でも、投げたいと思っていた」。自信を持って腕を振り抜き、最高の結果を出す。石原は「ストライクからボールになる球を、しっかりと投げてくれた」と目尻を下げた。
中田とともに七回を託される。安定感を誇る右腕のキーワードは脱力だ。6月上旬の日本ハム戦から投球フォームを微調整。ゆったりとした始動を心掛け、リリースの瞬間だけ「力を入れる」と右腕。失敗が許されないマウンドでも「キャッチボールの感覚で投げている」と笑顔をみせた。
5月28日・巨人戦からの連続無失点試合は「14」に伸び、3勝目を手にした。「次の試合もカーブで三振が取れるようにしたいです」。新球・パームも加え、緩急を駆使した投球で打者を手玉に取っていく。