九里、自己最長8回0封!次は完封じゃ!圧倒G3安打斬り
「巨人0-9広島」(27日、東京ドーム)
最後は小さく拳を握った。左翼席を埋める鯉党から祝福の大声援が注がれる。広島・九里がシーズン自己最多の4勝目を挙げた。
「勝っていくごとに更新されていく。1イニング1イニングをしっかり投げた結果。これを続けていけるようにしたい」
三回まで無安打に抑えるなど、初回からコーナーを突いた投球で巨人打線を圧倒した。
反省したのは五回だ。「出さなくていい場面でフォアボールを出してしまった」。安打と2つの四球で2死満塁。最後は立岡を内角への直球で三飛に仕留め、無失点で切り抜けた。
“逃げの投球”に、ベンチでは畝投手コーチからゲキを飛ばされた。「打たれたくないという気持ちが強すぎた。“走者を出すことを嫌がるな。ヒットはいい。しっかりゾーンに投げろ”と言った」と畝コーチ。六回からは安定感を取り戻した。
自己最長8回、118球を投げ、許した安打は3本。初完封も目前だったが、最終回はマウンドを譲った。「6人いるんだったら、こういうチャンスに完封させてやりたい」と緒方監督。野村が離脱し、現状では先発投手の頭数が足りていない。30日からの交流戦を万全な態勢で迎えるために、球数を考慮してあえて交代を告げた。
「1年間ローテを守れるように食らいついていきたい」と九里。プロ4年目。完封のチャンスはまだまだある。