緒方監督 歴史的な逆転負けで首位陥落「オレに責任ある」
「阪神12-9広島」(6日、甲子園)
広島は、9点のリードを守り切れず、歴史的な逆転負けを喫した。ゲーム差はなく勝率差ながら、4月8日から守り続けてきた首位の座を阪神に奪われた。緒方監督は「いろんな要因があって、こういう結果になった。オレに責任がある。9点差をひっくり返されるというのは記憶にない。勝たないといけない試合だった」と振り返った。
好調な打線が、初回からプロ初先発のドラフト6位・福永に襲いかかるなど五回までに9点を奪った。一方的に進むと思われた展開が暗転したのは、9-1の六回だ。
岡田が先頭・高山への四球からリズムを崩して3点を奪われ降板。2死満塁から託された中田は、押し出し四球や高山の3点適時三塁打で4点を失った。この回、一挙7失点。リードは、わずか1点に縮まった。
9-8の七回は、1死一、二塁で鳥谷の打球を二塁手・西川がファンブル。本塁をついた二走・江越は、リプレー検証の結果、セーフからアウトと判定が変わったが、3番手の薮田が糸原、梅野に適時打を浴びて、ついに逆転を許した。
9点を守れず敗れたのは95年7月30日の中日戦(広島)以来、22年ぶり2度目。プロ野球では9度目で、2度の9点差逆転負けは、広島が初めてだ。指揮官は試合後、気持ちの切り替えを強調。「引きずらないように?もちろん。またあした、試合があるわけだから」と話し、バスに乗り込んだ。