エルドレッド奮闘2発4打点 カープ助っ人は3児のパパ…こどもの日に燃えた

 「阪神8-5広島」(5日、甲子園球場)

 悔しい黒星の中で鯉の助っ人がアーチを量産した。広島のブラッド・エルドレッド内野手(36)が二回に5号ソロ、四回にリーグトップタイの6号2ランと2打席連続本塁打。こどもの日に4打数3安打4打点の大暴れを見せたが、投手陣が踏ん張れず、チームは逆転負け。2位阪神に1ゲームまで迫られた。6日に敗れると首位を明け渡してしまうだけに、首位攻防の2戦目は勝って死守したい。

 豪快アーチを子どもたちに届けた。3児の父でもあるエルドレッドが2打席連発。自慢のパワーをさく裂させ、大観衆の視線をくぎ付けにした。

 「どの試合も何とか点を取って、チームに勝ちを付けようと試合をやっているけれど、『こどもの日』という特別な日に打てたことはいいショーになったと思う。楽しんでもらえたんじゃないかな」

 1本目は二回、2死から飛び出した。メッセンジャーのスライダーを捉え、左中間席へ。4月12日・巨人戦(東京ドーム)以来となる久々の今季5号は、先制のソロだ。これでアーチの感覚を呼び戻すと、四回には2死三塁からバックスクリーン右の観客席へ、リーグトップのDeNA・梶谷に並ぶ6号2ランを突き刺した。

 「メッセンジャーから点を取って降板させたことは大きかった。結果的に試合を落としてしまったけれど、メッセンジャーを引きずり下ろしたことは攻撃陣としては良かった」

 チームはメッセンジャーに対して今季、この試合前まで2戦2敗。それだけに今後のペナントレースを見据えても、価値ある2発だ。その後、逆転を許してもネバーギブアップの精神を見せつけた。4点を追う八回は1死一、三塁から左前適時打。打線を引っ張り、4打数3安打4打点と存在感を示した。

 ただ投手陣が乱れ、首位攻防第1ラウンドは手痛い敗戦となった。エルドレッドは「自分たちのゲーム展開を送ったけど、向こうもチャンスを得点に結びつけた。タフな試合だった」と悔しさを押し殺した。

 連勝は3でストップ。まだ貯金は8あるが、2位阪神に1ゲーム差まで迫られた。6日の試合を落とすと、4月8日に立った首位の座を阪神に明け渡してしまう。リーグ王者に2位は似合わない。緒方監督は「みんなで踏ん張っていく」と力を込めた。ここが正念場だ。カープらしい全員野球で、初戦の雪辱を果たす。

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