中崎抹消!右側腹部の違和感 代役にジャクソン&今村

 広島の中崎翔太投手(24)が10日、出場選手登録を抹消された。球団によると右側腹部に違和感を覚えたのが原因。春季キャンプで調整が遅れ、開幕しても状態が上がってこなかった。チームは引き分けを挟んで7連勝中だが、守護神を欠いて11日からの巨人との首位攻防3連戦(東京ドーム)に臨むことになった。

 チームに衝撃が走った。この日の午後、球団から中崎の出場選手登録抹消が発表された。原因は「右側腹部の違和感」。引き分けを挟んで7連勝中と、開幕ダッシュに成功したかに思われたが、早くも守護神を失っての戦いを強いられることになった。

 マツダスタジアムで先発投手の指名練習が行われた午前。中崎は休日を返上してグラウンドに現れた。松原チーフトレーナーが見守る中でキャッチボールを開始。約60メートルの遠投も行った。練習後、「調整です。投げる感覚すべて(の調整)」と言った後、「体?多少(不安が)あるけど大丈夫だと思います」と話していた。

 球団関係者によると、この日の朝に患部に違和感を覚え、急きょ状態を確認。体に力が入らず全力投球は難しいと判断され、登録抹消となった。病院での検査は今後の状態を見て判断する予定で、11日からは大野練習場でリハビリを開始する。

 オープン戦から球威を欠き、開幕後は5試合で1勝1セーブ、防御率3・18。本来の投球は影を潜めていた。昨季終盤に腰痛を訴え、昨オフはノースロー調整。春季キャンプ中にはインフルエンザも発症した。投げない期間が長くなりフォームのバランスが崩れ、無意識のうちにさまざまな場所に負担がかかった可能性がある。

 オープン戦では有事を想定して今村、ジャクソンを九回で起用した。空席となる抑えの座は、2人のどちらかが担う見込みだ。既に、開幕投手を務めたジョンソンが咽頭炎のため抹消中。チームは、エース左腕と守護神を失った。畝投手コーチは「早く復帰してもらうため大事をとった。痛いが、全員でカバーしていくしかない」と前を向いた。

 11日からは、東京ドームに乗り込み、2位・巨人と首位攻防3連戦に臨む。シーズンは始まったばかりとは言え、白星を重ねて一気に突き放したい。8日からインフルエンザで開幕1軍を逃したヘーゲンズが練習に参加。手薄になる中継ぎ陣は、助っ人右腕が埋める構えだ。底力を試されるとき。チーム一丸で、乗り越えてみせる。

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