広島・九里2戦2勝も真面目過ぎるヒーローインタビュー

 「広島6-2ヤクルト」(9日、マツダスタジアム)

 昨季まで通算4勝の4年目右腕、広島の先発・九里亜蓮投手が7回4安打2失点と好投し、2勝目を挙げた。ヒーローインタビューでは固い表情のまま実直に質問に応じ、「真面目か!」とチームメートからからかわれる一幕もあった。

 初回から低めに丁寧に集める投球でヤクルト打線に的を絞らせず。六回までスコアボードにゼロを並べた。 1-0の七回。2死から安打と四球で一、二塁とすると、代打・大松に左翼越え2点適時二塁打を許し、逆転された。なおも二塁のピンチで、最後は代打・鵜久森を空振り三振に仕留めた。七回に打順がまわってきたところで代打が告げられ、121球で降板した。この回に打線が奮起し、逆転に成功。勝利投手の権利を得た。

 「しっかりゲームをつくれるように意識してマウンドに上がりました」という言葉通りの仕事をしたが、逆転を許してしまったことには「七回に先にチームが1点を取ってくれたにもかかわらず逆転を許してしまったんですけど…。その後に野手の方が逆転してくださったおかげです」と感謝。インタビュアーに好投をたたえられても、「逆転して勝ちをつけていただいたので、本当に感謝です」と控えめに語った。

 これで2戦2勝と、早くもキャリアハイに並ぶ勝ち星を挙げたが決して浮かれない。「まずはしっかりゲームをつくることを意識して上がって、野手の皆さんに助けていただいているので感謝しながら投げていきたいと思います」と実直に結んだ。周囲からは「まじめか!」の声が上がったようで、インタビュアーも思わず、その声を取り上げていた。

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