“野手サバイバル”開戦!競争激化へ緒方監督11日に「2軍から2~3人呼ぶ」

 「広島春季キャンプ」(9日、日南) 

 第2クールが終了し、緒方孝市監督(48)が今クールを総括。11日からの第3クールで、2軍から野手2~3人を1軍に合流させる考えを明かした。激しい競争による、戦力の底上げを図る今春。1軍に新たな顔ぶれを加え、チーム内にさらなる刺激と緊張感を与える。

 緒方監督が新たな一手を打つ。昨季、成し遂げた25年ぶりのリーグ優勝を過去のものと捉え、指揮官は昨秋キャンプから「競争」の2文字を連呼してきた。第2クールを締めくくると、11日の第3クールから、新たなチーム内競争が巻き起こることを予告した。

 「2軍で状態がいい選手を2~3人、呼んでみようと思う。選手にとって、いい刺激になるのではないか」。競争なくして戦力の底上げなし-。昇格させる選手名は明かさなかったが、その信念を早速、実践する構えだ。

 WBC組の菊池、田中、鈴木を筆頭に野手陣は順調そのものだ。8日の初シート打撃では、参加した17選手のうち11人が安打を放った。「野手の仕上がり?早いと思う」。キャンプ序盤。一般的に、投手陣に分があると言われるこの時期にもかかわらず、次々と結果を残してみせた。

 それでも仕上がり具合に決して満足はしていない。他球団は今オフ、積極的な補強で戦力を強化。連覇を狙うチームの前に立ちはだかってくる。「今は1年でチームがガラッと変わる。巨人は大型補強をした。阪神も糸井を獲得したことで、福留の負担が少なくなる」と警戒を強める。

 2日に新外国人・ペーニャの獲得が発表された。正三塁手候補だが、調整具合は未知数な部分がある。チーム力を強化するためには、一人一人のさらなるレベルアップが不可欠。2軍から1軍に合流する選手も、今回をまたとない機会と捉え、生き残りに必死になってくるはずだ。

 第2クール3日間は、日程こそ短かったものの密度の濃い時間だった。すべての日で全体練習後にロングティーを実施し、約200球を打ち込むなど、振って振って、振りまくった。緒方監督は「練習の強度が上がった中で、選手は集中力を保ち、声を出してやってくれた。このクールはヘトヘトになったのではないか」と、労をねぎらった。シート打撃や紅白戦など、実戦練習が増える第3クール。し烈なサバイバルレースが、さらに熱を帯びる。

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