中崎、来季こそ無敗!絶対的守護神になる、日本一へ新たな誓い

 広島の中崎翔太投手(24)が9日、広島市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、4300万増の8500万円(金額は推定)でサインした。リーグ連覇と33年ぶりの日本一を目指す来季に向け、今季果たせなかった「無敗」を目標に掲げた。安定感ある投球で、守護神がチームを勝利に導く。

 2年連続で果たした守護神としての役割。倍増以上の8500万円で契約を更改した。「本当にすごく評価していただいた。来季へ向けてのヤル気につながる」と中崎は表情を緩めた。だが、決して満足はしていない。高みを目指して、さらに言葉を紡いだ。

 「1、2年しかやっていないのに、億を稼げるなら誰でもできる。来年、活躍して(1億に)到達したらいいし、それがいい目標にもなる。しっかりとしたパフォーマンスをしたい」。3年連続で活躍してこそ一人前-。継続の重要性を強調した。

 今季は3勝4敗34セーブで防御率1・32。セーブ数は昨季の「29」を上回り、防御率も2点台を切った。安定した数字にも見えるが、4敗に悔しさがにじむ。昨年の契約更改交渉後の会見で掲げたのは「無敗」。4月8日の阪神戦(甲子園)でサヨナラ打を浴びるなど、目標達成はならなかった。

 来季に向け、セーブ数や防御率などについて具体的な数字を挙げることはなかった中で「抑えをやるなら、自分に負けがついたらいけない。九回の声援や、勝った時の大声援を味わうと誰にも渡したくないと思うようになった」と言った。クローザーを託された重圧の中にも充実感がある。無敗で終え、絶対的な守護神になると誓いを立てた。

 今オフは体力強化がテーマだ。日本シリーズでは、CS前に発症した腰の違和感により本来の力を発揮できなかった。「最後に悪い部分が出た。体がもたなかったし、投げてはいけないところに投げてホームランを打たれた」。脳裏にあるのは日本シリーズ第5戦(札幌ドーム)で西川に浴びたサヨナラ満塁弾。悔しさを新たな力に変える。

 交渉の席上、球団側に「来年もハワイに行きましょう」と言った。初めて経験した優勝旅行の喜びは、何物にも代えがたいものだった。リーグ連覇、そして33年ぶりの日本一へ。相手の戦意をそぐような圧倒的な力を示し、頂へとチームを押し上げる。

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