野村が歩む「黒田道」こだわる先発完投200イニング
広島の野村祐輔投手(27)が22日、先発完投に強いこだわりを見せ、200イニング登板を来季の目標に掲げた。この日は東広島市内のゴルフ場で行われたバッテリー会ゴルフに参加。今季限りで現役を引退した黒田博樹投手(41)と初めて同組でラウンドし、アドバイスも受けながら貴重な時間を過ごした。
鯉を背負う右腕の向上心は高い。今季、最多勝と最高勝率の2冠を獲得した野村だが、完投は25試合に先発して1試合のみ。飛躍の1年を送ったが、さらなるレベルアップを目指す。
「完投できる投手、イニング数を投げられる投手になりたい。中継ぎ陣の負担を減らすことができるのはチームとしてはいいこと。(200イニングを)投げる投手がなかなかいないので、それに近い数字を残し続ければ、エースと呼んでもらえる」
先発完投。引退した黒田が一番こだわってきたポイントだ。「今年の先発の中では黒田さん、福井さんの次に自分。そういう年齢にもなってきていますし、チームを引っ張っていきたいというよりも、いく。黒田さんにより近づいていけるように」と強い覚悟を示した。
リーグ連覇、日本一を目指す来季。「カープを倒すぞという感じでくる。(シーズンが始まれば)横一線だと思うので、チャレンジャーの気持ちで向かっていきたい」と気持ちを引き締めた。
この日行われたバッテリー会ゴルフでは黒田と同組で回った。「ボールを投げ始める時期を聞きました。『年内は投げない』と話されていた。考え方はたくさんある」。レジェンドの助言も参考にトレーニングに励む。
黒田は「彼が当然中心になって戦っていかないといけない。コンスタントに計算できる投手になって、今年以上の成績を残すことを意識して準備していくことが重要」と期待を込めた。
投手陣のリーダーとして期待される来季。「はっきり言えるタイプではないですけど、プレーや姿勢で、そういう選手になるのが大事」と野村。2年間一緒にプレーした大先輩を見習い、チームを支えていく。





