緒方監督 若鯉の成長実感 「力は格段についてきている」充実のキャンプ打ち上げ

 広島は21日、日南秋季キャンプを打ち上げた。チーム力向上のため、現有戦力のレベルアップを主眼とした今キャンプ。緒方孝市監督(47)は若鯉の成長を確認し、充実感を口にした。また、リーグ連覇のかかる来季に向け、自覚あるオフの過ごし方を求めた。

 たくましくなった若鯉の成長に目を細めた。14日間の秋季キャンプ。緒方監督は「個人のレベルアップを目標としてやった中で、昨年よりも練習をする体力、バットを振る力、投げる力は格段についてきている。いいキャンプを送ることができた」と手応え十分だ。

 堂林や野間など、強化指定選手は午前9時からの早出練習前の8時から練習。朝から晩までみっちりと汗を流した。指揮官から成長した選手として名前を挙げられた堂林は「技術練習が主になりましたが、今までにないくらい充実していた」と大満足の様子を見せた。

 チームは大きな補強をせず、現有戦力の底上げを図る。「(1軍に)新しい顔ぶれが出てくることが、チーム力につながってくる。争っていかないとチーム力というのは上がってこない。今年成績を残した選手も気は抜けないということで感じてほしい」と緒方監督。丸、菊池などのレギュラー陣にも競争を促した。

 来年2月の春季キャンプ。「いいスタートを切れる人と、そうでない人に分かれてくる大事な期間になってくるので、行事などがある中でも時間を作って継続してやってもらいたい」と、オフの過ごし方にも言及した。生き残りをかけた戦いに終わりはない。

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