ドラ6長井良太 先輩の虎ドラ1大山と対戦熱望「負けたくない」
広島からドラフト6位指名された長井良太投手(17)=つくば秀英=が2日、茨城県つくば市の同校で高山スカウト、尾形スカウトから指名あいさつを受けた。阪神から1位指名された同校の先輩・大山(白鴎大)との対戦を熱望。最速149キロの本格派右腕は「大山さんには負けたくない。全力で抑えにいきたい」と対決を心待ちにした。
表情は終始、緊張気味だった。プロ野球選手という夢をかなえた長井。指名あいさつを受け、赤い広島の帽子をかぶると「指名あいさつされるまで実感がなかった。1軍に上がれるように一生懸命やっていきたいです」と背筋をピンと伸ばした。
対戦したい打者を問われると、同校の先輩で阪神のドラ1・大山の名を挙げた。「大山さんには負けたくない。全力で抑えにいきたい」。大学侍ジャパンで4番を務めたアマ球界屈指のスラッガーとの対決を熱望し、“先輩斬り”を掲げた。
中学時代は捕手で、高校入学後の1年秋から投手に転向。身長181センチから投げ下ろされる149キロの直球が武器の本格派右腕だ。
尾形スカウトは「投げる姿や走る姿、打つ姿にもセンスを感じる。本人もまねしているのか分からないが、フォームとかユニホームを着て立っている姿勢とかはマエケンに似ている」と、元広島のエースでメジャーリーガーの前田(ドジャース)を重ね合わせる。長井自身も「フォームとか、前田選手が話す言葉を動画で見ていました」と意識していることを明かした。
日本シリーズはテレビで観戦したという。「広島にはまだ行ったことがないです。赤というイメージ」と想像を膨らませ、気持ちを高ぶらせた長井。大志を抱き、プロへの階段を上る。