鯉投の柱!野村16勝で2冠当確 最多勝&勝率は驚異の・842

 「広島5-0ヤクルト」(24日、マツダスタジアム)

 2冠当確だ。広島の野村祐輔投手(27)が6回3安打無失点。今季リーグ戦最後の登板で、広島では94年紀藤以来となる16勝目を手にした。最多勝争いで並んでいたジョンソンを上回り、リーグ単独トップに浮上。最高勝率のタイトルとともにダブル受賞が確実になった。チームも1952年のフランチャイズ制導入以降、球団初となる主催試合50勝に到達した。

 大歓声を背中いっぱいに浴びながら、野村がロッカーへと続く階段を上る。手には最多勝を確実なものとした記念球があった。“自分史”を大きく塗り替える16勝目。ユニホームの右ポケットに大事そうにしまうと、最高の笑顔の花が咲いた。

 「うれしいです。野手のみなさんに点を取ってもらい、勝たせてもらった。最多勝?なかなか取れるものではない。本当に、ここまで積み重ねてきて良かったと思います」

 走者を背負ってもスコアボードに「0」を刻んだ。三回、新井の失策からピンチになった場面では、山田を空振り三振。バレンティンもシュートで二飛に仕留めた。「自分の投球ができた」。黒田に影響を受け、プレートは一塁側を踏む。右打者の懐に気後れすることなく投げ込み、凡打を築いた。

 今季を前に誓ったのは「一度もローテを飛ばさずに投げる」だった。結果が伴わなければそれは難しいが、状態が悪い自分を認めることで大崩れせず、試合をつくってきた。「以前までは一番、良いときをイメージしていた。今年は悪いと思ったら、そこでどうやって抑えるかを考えるようになった」。

 コンディショニング面では、登板日3日前まで追い込み、残り2日で調整するメニューを一貫した。「自分ができることをしっかりとやった。トレーニングは中6日の中で体をいじめてきた」と畝投手コーチ。柔軟な発想と継続力が実を結び、自らの殻を破った右腕は「ローテを守ったことが一番、自信になった」と言った。

 16勝3敗。勝率は驚異の・842を誇る。15勝のジョンソンが25日に出場選手登録を抹消されるため、最高勝率と最多勝のダブル受賞が決定的になった。12年の新人王以来となるタイトル獲得だ。

 昨季は5勝止まりなど過去2年間、成績は下降線をたどった。今季も開幕前はローテ順で4番手だった。「去年があったから、今年があるという1年にしたいと思っていた」。苦い経験、そして悔しさを新しい力に変え、戦い抜いた16年シーズン。野村が再び、まぶしいくらいの輝きを放ってみせた。

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