鈴木誠也22号!高卒4年目 鉄人・衣笠超えた!打率もリーグ2位に
「広島3-0DeNA」(31日、マツダスタジアム)
完璧に振り切った白球は高々と舞い上がりバックスクリーンに飛び込んでいった。夏休み最後のマツダスタジアム。一瞬の静寂から湧き起こった大歓声がダイヤモンドを回る広島・鈴木誠也外野手に降り注いだ。
DeNA三嶋を「カット、スライダーがいい投手」としっかり分析。「真っすぐはセンターに、カットは引っかけてもいい。最悪、三遊間にもっていければいいと思っていました」と2-0の六回を振り返った。
三嶋の138キロ外角低めスライダーを捉えた22号ソロは球団の高卒4年目として、68年に21本塁打を放った鉄人・衣笠祥雄を超える一撃となった。
2打席目に今シーズンの規定打席に到達。「目標にしていたところだったので、よかったです」と表情を緩めた。この日も4打数3安打1打点の活躍で打率は・331。1位の巨人・坂本に次ぐリーグ2位となった。
試合後は、ベンチ裏で日課の打撃練習。「いい時も悪い時も関係ない。日々の積み重ねが大事になってくるので。1打席目、2打席目は崩された」と反省点を踏まえながらバットを振り込んだ。
「あまり意識していないです。(今まで)優勝したことがないですし」。25年ぶりの歓喜へ周囲がざわつく中、鈴木は目の前の試合に視線を向けた。