天谷 G菅野撃ち、完封阻止ダ~ン

 「巨人4-2広島」(5日、東京ドーム)

 “鯉の日”に意地の一発を見せつけた。広島・天谷宗一郎外野手(32)が七回、2年ぶりとなる1号2ラン。4月20日・DeNA戦(横浜)以来のスタメン出場で、巨人・菅野に41イニングぶりの自責点を付けた。しかしチームはこの2点しか奪えず敗戦。1日で首位の座を明け渡した。6日からは本拠地マツダスタジアムに戻り、再加速する。

 待ちに待った快音を響かせた。自慢の快足を飛ばすことなく、ダイヤモンドを一周。11試合ぶりのスタメン「5番・左翼」で出場した天谷が、最高の形で起用に応えた。

 0-3で迎えた七回、2死二塁で打席に立つと、菅野の5球目、内角高め150キロ直球をコンパクトに振り抜いた。打球は右翼席へ飛び込む1号2ランとなった。14年8月20日・DeNA戦(横浜)以来となる2年ぶりの本塁打で1点差に詰めより、巨人・菅野に41イニングぶりの自責点を付けた。

 「どっしり構えて、なんとか後ろにつないでいこうという気持ちで打席に入った。詰まったので入らないと思った」。手応えはなかったが意地でスタンドまで運んだ。緒方監督は「天谷がよく打ってくれた。あの本塁打でまだまだ最後まで分からないという雰囲気にしてくれた」と奮闘を称えた。

 「いいピッチャーなのは間違いないので積極的にいかないと、と思っていた」と天谷。昨季は6試合で対戦防御率0・99に抑え込まれた天敵・菅野攻略へ、1、2打席目は初球から積極的に打ちにいったが凡退。3打席目に結果を出した。

 今季は開幕スタメンに名を連ねながらも、打撃不振で出場機会が減少していた天谷。「結果を出さないと2軍に行く立場だということは分かっている」と、背水の覚悟で1打席1打席に挑んでいる。そんな執念が詰まった一発だった。

 2点を追う九回には2死一塁で打席を迎えた。「いい形でつなごうと思っていたが…」。菅野の内角シュートに差し込まれ二ゴロ。最後の打者となった。“鯉の日”5月5日に今季両リーグ最短2時間3分での敗戦。菅野に完投勝ちを許し、首位陥落となった。

 首位攻防戦は1勝2敗と負け越し2位に後退したが、緒方監督は「明日また、本拠地に戻る。つながっていくと思います」と6日からのDeNA3連戦(マツダ)を見据えた。地元での熱烈な応援をバックに、首位戦線に踏みとどまる。

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