広島10点爆勝4連勝で首位タイ再浮上

 「広島10-1中日」(14日、マツダスタジアム)

 広島が今季初の4連勝。貯金を今季最多の4とし、阪神と並んで首位タイへと再浮上した。0-1の三回、丸佳浩外野手(27)が右中間に3号逆転2ランを放ち、猛攻の口火を切った。11安打で10点を奪っての大勝だ。16日からは東京ドームでの巨人戦。勢いに乗って、敵地へと乗り込む。

 この勢いは本物だ。真っ赤に染まったスタンドから大歓声が降り注がれた。頼れる男の一発が試合を決めた。チームを今季初の4連勝へと導いた。

 0-1で迎えた三回だ。2死一塁で打席に立つと4球目、先発・小熊の外角直球を振り抜いた。

 「つなぐ意識でした。甘めの球を強く打てたと思っています」

 打球は失速することなく右中間席へ。3号逆転2ラン。2番・菊池が2死から右前打でつないだ出塁をむだにしなかった。

 鯉打線を丸の一撃が目覚めさせた。1点リードの四回。エルドレッドの2試合連続3号ソロで流れに乗ると、2死満塁から菊池が左前2点打。丸は「キク(菊池)も打っていい流れに乗っていけました」と、2死一、二塁から右前適時打を放ち、一挙4得点となった。

 開幕から3番を任された男は、今季ここまで15打点と大活躍。「当然3番に置いてもらっている以上、ランナーをかえさないといけない」とキッパリ。昨季とは違い今季は高い得点力を発揮している。「打てない中でもいかにして点を取るか、天谷さんの(二ゴロ)もそう」。六回の得点機を例にあげた。キャンプ中から石井コーチと得点圏を生かす方法を徹底してきた。

 これで阪神と並び、首位タイ。貯金も今季最多の4に伸ばした。チーム打率はセ・リーグトップの・283。得点も同1位の85得点だ。投手陣の活躍もさることながら、打線がチームを引っ張り、上位へと押し上げている。

 「去年は出だしが良くなかったので今年はいい出だしができている。いい流れが出ている」。16日からは東京ドームでの巨人戦。白星をもぎ取り、首位の座をがっちり固める。

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