行くぞCS!中4日マエケン任せろ

 エースに任せた!!広島の前田健太投手(27)が、7日の中日戦(マツダ)に先発することが5日、決まった。勝てば3位に滑り込むシーズン最終戦。今季2度目の中4日登板で大一番に挑む。黒田博樹投手(40)、福井優也投手(28)もブルペン待機する予定。総動員、総力戦で3年連続のCS切符をつかむ。

 天地を分かつ勝負の一戦は、エースの右腕に託された。勝てばCS進出となる7日の中日戦。前田が中4日で先発することが決まった。シーズン最終登板は、5年連続で5度目。数奇な運命に引き寄せられ、託された使命に決意を新たにした。

 「巡り合わせなのかな。とにかく勝たないといけない。昨年は自分が投げて2位で終われなかった。悔しい思いをした」。1年前の10月6日・巨人戦(マツダ)。勝てば2位確定、初のCS本拠地開催だった。8回3失点ながら無念の敗戦。悔しさを糧に今季に挑んだ。

 開幕から安定感は抜群で、特に後半戦は12試合で7勝3敗。5年ぶり2度目の最多勝も確定した。「最後は任せます。いけるところまでいってもらう」と畝投手コーチ。前田で始まった1年を前田で締める。シーズンの最後に中4日となるが、エースも覚悟を持って戦う。

 過去4度の最終戦登板は1勝3敗。黒星が先行しているものの、昨年以外は順位確定後の登板だった。「できれば早く決めたかった」と言うが、緊迫した中での登板を歓迎。「モチベーションになる。厳しい戦いを続けてきてチャンスができた」とし、チーム一丸での勝利を強く誓った。

 「全員で勝つだけです。力を合わせてやるしかない。一戦必勝で重圧が掛かると思いますけど、みんなで1つの勝ちを取りにいけたらいい」。当日は中2日の黒田、福井もブルペン待機する。総動員、総力戦で挑む大一番。今季70勝目で勝率5割に戻し、3位を決める。

 この日、前田は指名練習に参加。キャッチボールなどで調整した。今季、マツダスタジアムでは9勝1敗。防御率1・47と無類の強さを誇る。「やりがいを感じて(マウンドへ)上がらないと」と前田。いつも通り不敵に笑った。さあ、逆転CS進出へ。エースが道を切り開く。

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