黒田「自分の勝敗は二の次」

 「ヤクルト0-4広島」(5日、神宮)

 広島の先発・黒田が7回を投げて3安打無失点の好投。9勝目には届かなかったが、九回に一挙4点を奪ってチームは連敗を止めた。

 8月18日の中日戦(ナゴヤドーム)、29日のDeNA戦(横浜)。いずれも痛烈な打球を止めようと、素手の右手を出して負傷した。「右手掌側打撲」の診断後、中6日で迎えたマウンド。負傷の影響を感じさせず、強力ヤクルト打線をわずか3安打に抑えた。

 二回には畠山の中前に抜ける打球に、反射的に右手を出してしまう場面もあった。ヒヤリとする場面だったが「出てましたか?自分では出してないつもりでしたけど」とおどけて笑った。

 チームの連敗を止める勝利に「勝ったからいいです。この時期になれば自分の勝敗は二の次。チームにとって大きな1勝。大事な試合だと思っていたのでよかったです」と、安どした表情で振り返っていた。

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