広島・丸が不振脱出の復活2発!

 「交流戦、ソフトバンク3-9広島」(13日、ヤフオク)

 広島が今季最多21安打、9得点の猛攻で連勝した。打撃不振が続いていた丸佳浩外野手(26)が、2年ぶり自身3度目の1試合2発を含む猛打賞の活躍。ヤフオクドームでは2006年以来、9年ぶりの連勝を決めた。苦手だった交流戦は09年以来、6年ぶりに勝率5割以上が確定。最終戦を前に4安打の菊池涼介内野手(25)は「あしたはなんとしても、勝って終わりたい」と、3連勝締めを力強く誓った。

 復活を告げる鐘が、球場に甲高く響いた。この日2本目のアーチは、左翼ポール直撃の8号ソロ。丸は「僕の中でいい感触だった」と、確かな手応えを口にした。強打のソフトバンク相手に打ち勝っての連勝。今季最多21安打、9得点の猛攻の中で丸の復調が光る。

 5点リードの九回。大勢が決した最終回に、復調のカギを手にした。左腕森福に対して初球、高めに浮いたスライダーを狙った。逆らわずに打ち返した打球はグングン伸びて、鯉党の歓喜を呼んだ。丸が打点を挙げれば13勝7敗。その両腕はチームの命運を握る。

 「1本目は入ると思わなかったけど、2本目は押し込めたので。いろいろ自分の中でやってきたことが、打席に結びついていかなかった。最後の打席のバッティングが、これからもできればいい」

 四回に放った右中間席への7号ソロを含めて、13年8月9日・巨人戦以来2年ぶり3度目の1試合2発。六回の中前打を合わせて、5月15日・DeNA戦以来、24試合ぶり今季3度目の猛打賞だ。10日・西武戦から1番に座って、これで4試合連続安打。丸の復調とともに、チームにも勢いが出てきた。

 7日・楽天戦(マツダ)では、2年ぶりにスタメンを外れた。だが、首脳陣は「丸なくしてチームの浮上はない」と、復調を信じ続けてきた。8日には休日返上の打撃練習に、緒方監督も姿を見せて打撃指導。「形うんぬんより間の取り方。間が取れれば大丈夫」と助言した。2人の努力がようやく結実した。

 ヤフオクドームでは、06年以来9年ぶりの連勝。苦手だった交流戦で、09年以来3度目の5割以上を決めた。「この3試合は総力戦でいくと言っている。あしたが大事。投手全員に投げてもらうつもりで臨む」とは緒方監督。首位巨人とは4・5ゲーム差。球団通算4000勝に王手をかけた。3タテを決めてリーグ戦へ。一戦必勝でソフトバンクに挑む。

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