黒田が鯉を救う!虎狩りで連敗止める

 広島の黒田博樹投手(40)が23日、投手指名練習に参加し、先発する25日・阪神戦(マツダ)でのチームの連敗阻止を強く誓った。開幕から20試合で3度の完封負けを喫するなど、打線の援護に恵まれない状況が続いているが「たくさん(経験)している。どこが相手でも勝つチャンスをつくるだけ」。日米通算19年目のベテランが、虎狩りで接戦の勝ち方をチームに示す。

 努めて明るく振る舞いながら、冗談も交えて場を和ませた。巨人との北関東シリーズで連敗。借金は今季ワーストタイの6、打撃不振で最下位に低迷する。黒田は先発投手として「我慢」の必要性を強調。経験を基に、現状の戦い方を示す。

 「どこが相手でもやることは一緒。勝つチャンスをつくること。1年間、戦えばこういう時期はある。いまは我慢するしかない」

 チームは20試合を終え7勝13敗。先制された試合は1勝10敗と打線の援護がなく、1点の重みが数字に表れている。だが、黒田はヤンキースで11勝した2013年も、登板した32試合のチームの平均得点は3・16。防御率3・31を下回る援護しか受けられなかったが勝ちを重ねた。「たくさん(経験)している」と話したように、接戦での勝ち方を熟知している。

 迎えるは阪神。前回11日の対戦は6回2失点で、勝ち投手になっている。だが、福留に本塁打を含む2安打2打点と、打ち込まれているだけに「前回は2点とも彼。ポイントで打たれないようにしたい」と警戒心を抱く。その上で「一度、対戦しているので。イメージは残っている」と、攻略に自信も見せた。

 40歳で迎えたシーズン。48歳でJリーグ最年長ゴール記録をまた、更新したキングカズにパワーをもらった。「僕も30代に入ってから…ああ40代か」と、冗談を交えながら「いつ体が限界と感じるか分からない中、日々戦っていかないといけない年齢。その中で40代の方の活躍は、いい刺激になる」と、競技を越えて励みになっているようだ。

 ヤンキースで2勝目を挙げた田中には「いろんなことを吸収したい」と、メールで投球内容について質問した。40歳を超えてなお探求心は尽きない。相手先発は藤浪。19歳差対決にも「いい投手なので投手戦になる可能性が高い。先に点をやらないように」と油断はない。連敗阻止、そして借金返済へ。黒田がチーム浮沈の鍵を握る。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス