野村祐が新球“幻惑シュート”に手応え

 「ウエスタン、広島2‐4オリックス」(25日、由宇)

 広島・野村祐輔投手(24)が、ウエスタン・リーグのオリックス戦に先発した。開幕前最後の登板は6回6安打4失点だったが、今季から取り組む新球シュートには手応えをつかみ、シーズンでの継続使用を明言。新球は発展途上で変化が一定でない。その特徴は打者を幻惑させる効果があると、前向きに捉えた。

 新球シュートは未完成だからこそ使える。野村は開幕前最後の登板を終え「変化が一定ではない。曲がったり落ちたり動く。それも一つの手。打者が“何だ今の”と思う方がいい」とニヤリ。手応えを口にした。

 常に同じ握りで投げているが、力加減や指の掛かり方で変化が違うという。「指を離した瞬間に、どう変化するか分かる」。自在に操ることができない。だからこそ、打者を戸惑わせる効果があると捉えた。

 未完成の新球。初回、先頭の武田に2ストライク1ボールから内角シュートでファウルにしてバットを折った。三回2死三塁では、宮崎を追い込んでから真ん中寄りの新球を中前適時打とされ、天を仰いだ。それでも伏見の左越え2ランを浴びた直後、奥浪を新球で左飛に打ち取った。

 課題も残る。それでも「投球の幅を広げたい。これから抑える確率を上げていく。自分は右打者も左打者も、両サイドを突いていかないといけない」と継続使用を明言。不退転の覚悟で、完全習得を目指す。

 三回までで4失点も、四回以降は3者凡退を続けた。6回6安打4失点の内容に「様子を見てしまった。立ち上がりが課題。四回からはぴりっとした。思った通りに投げられた」と振り返った。

 5回1失点だった18日・DeNA戦(横浜)と同じく直球を多投。最速は136キロだったが、山内投手コーチは「キレで勝負するタイプ。意識すればもっと状態は上がる。直球があってこその変化球」と、信頼は揺るぎない。

 野村は4月1日・ヤクルト戦(マツダ)の先発が濃厚。「3連戦の頭に投げたら、取れるようにしたい」。本拠地開幕戦から始まる3年目のシーズン。シュートを活用し、さらなる進化を目指す。

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