4番一塁キラが2戦連発!OP戦8の6

 「オープン戦、オリックス3‐7広島」(11日、京セラ)

 広島のキラ・カアイフエ内野手(29)が同点の六回、右翼席上段にオープン戦2試合連続となる2号ソロを放った。昨季途中に加入して14本塁打を放った助っ人は、ここまでオープン戦打率・750。開幕戦の3月28日・中日戦(ナゴヤドーム)での「4番・一塁」での出場をほぼ確実とし、今年も大暴れの期待大だ。

 完璧なスイングによる完璧な打球が、右翼席上段に着弾した。キラは同点の六回、1死から平井が投じた132キロのカットボールを強振。推定飛距離130メートルの一発に「甘いカットを完璧に捉えることができた。いいタイミングでいいスイングができた」と自画自賛。オープン戦では、9日のヤクルト戦(マツダ)に続く2試合連続2号ソロ。チームを連勝に導いた。

 四回は、1点差に迫りなお無死一塁から、西の緩い変化球にも体勢を崩されることなく右前打し、同点への足がかりをつくった。二回は西の前に空振り三振を喫したが、すぐに修正。「今まで見たことがない相手だったが、1打席立ってみて対応できた」と胸を張った。

 この試合は3打数2安打1打点。オープン戦4試合で通算8打数6安打5打点、打率・750と驚異的な数字を残している。「しっかりと打つべき球を捉えられている。いい打球が続いているし、状態はいい」と絶好調を宣言。野村監督も「いい感じでボールを見ることができている。頼もしく見える」と最敬礼だ。栗原が2軍で再調整となった今、「4番・一塁」の座は不動のものになってきた。

 途中入団した昨季は、7月9日のDeNA戦から3戦4発と衝撃デビュー。出場66試合でチーム最多タイの14本塁打を放ち、チーム史上初のCS進出に大きく貢献した。

 2年目の今年は初めて日本でキャンプに参加。「練習の長さに慣れる必要があったが、だいぶ慣れてきた。キャンプが終わり練習量も減ってきていて、体も休められている」。キャンプ中の紅白戦などでは打棒が湿りがちだったが、きっちり開幕に合わせてきた。

 「去年の経験と知識がある。あと2週間。しっかり準備して万全で迎えたい」。開幕に向け、気持ちも高ぶってきた。

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