野村祐7回1失点で逆転劇呼んだ

 「交流戦、広島5‐3西武」(9日、マツダ)

 真っ赤に染まるスタンドに向け、お立ち台に上がった広島・野村は「たくさん入っていただいて気持ちよく投げることができました」と言った。7回4安打1失点で3勝目を挙げた。本拠地・マツダスタジアムでは今季初星。お立ち台も昨年の8月22日のDeNA戦で9勝目を挙げて以来だった。

 初回にいきなり1点を失った。ため息が漏れたスタンドにも負けなかった。「気持ちの面で切り替えることができた。ガクッとくるんじゃなく立て直して、後半に点を取ってくれると思って投げた」。圧巻は七回だ。2四球と安打で一死満塁の大ピンチ。十亀を三ゴロ、2安打されていた栗山を左飛に封じた。

 2011年のドラフト1位同士の対決ともなったマウンド。社会人を経てプロ入りした十亀は2学年先輩にあたる。大学は違うが、知人を通して知り合い、プロに入ってからも声をかけてもらっていた。「対戦は楽しみにしていたし、投手戦になった」と好ゲームを演じたことも喜びの一つだった。

 118球を投げ七回のピンチを脱し、ベンチに戻ると交代を告げられた。直後に松山の逆転3ランが飛び出した。野村監督は「先発として大きな役割を果たしてくれている」と粘投を喜んだ。

 今季は2軍落ちも経験したが、これで3勝3敗。「チームの連勝を止めたくなかった。個人のことは後から付いてくるんで、いいピッチングができればいい」。マエケン、バリントンが不安を抱える中、昨年の新人王がチーム浮上の一翼を担う。

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