巨人・田中将大 3・11風化させない 東日本大震災から15年目に南三陸へ「もうみんな現役ではないのか」ポツリ

 巨人の田中将大投手(38)が8日、宮城県南三陸町で国土交通省との合同防災避難訓練に参加した。被災した東日本大震災から15年。「これからもできる限り続けていくことで、何か伝えられたらいい。いろいろ考えるきっかけになってくれたらうれしい」。残された選手として使命がある。

 震災の記憶を、次の世代へつないでいく。この日の訓練に参加した小学生たちは、あの日を知らない子どもたちでもある。「実際に起こったことを見ているわけではないので、想像することはなかなか難しいとは思うけど、訓練に一緒に参加したことで周りの家族や友達にこの大事さを伝えていってほしい」と願った。

 8日未明には愛知県で最大震度5強を観測する強い地震も起きた。災害はいつ、どこで起きるかわからない。東北だけの問題ではない。「起こってからでは遅い。そこは備えておかないといけない」。経験、教訓を発信していくことに意味がある。未来の命を守っていくため、風化させない。

 チームは変わっても、東北への思いは変わらない。2011年当時、楽天に所属していた選手らもユニホームを脱いでいった。田中将はポツリと言う。「もうみんな現役ではないのか。考えてもなかったな」。年々増している使命感がまた強くなった。その思いを胸に、これからも東北と向き合い続けていく。

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