崇徳 延長12回タイブレーク死闘制して初戦突破 エース西130球粘投「負けられない気持ちあった」
「秋季高校野球中国大会1回戦、崇徳6-5倉敷工」(27日、どらドラパーク米子)
1回戦4試合が行われ、昨秋王者の崇徳(広島1位)が延長十二回タイブレークの末、6-5で倉敷工(岡山3位)を下した。3-3で迎えた十二回に相手のミスなどで3得点。最後は2番手で登板したエース・西結多投手(2年)が、130球の粘投でリードを守り切った。28日の準々決勝では南陽工(山口1位)と対戦する。広陵(広島2位)は5-7で高川学園(山口3位)に敗れ、来春のセンバツ出場が絶望的となった。
西の感情が爆発した。タイブレークの延長十二回。この日、130球目を投げ切り、勝利に導いた。「相手投手が良い分、負けられない気持ちがあった」。互いに譲らないエース対決を制し、つかみ取った白星だ。
倉敷工の先発・町谷和投手(2年)の前に、三回まで無得点。西は流れを手繰り寄せる任務も任され、0-0の三回から2番手として登板した。四回以降、両エースはがっぷり四つ。西は直球を軸に投球を組み立て、要所を締める。九回を終え、スコアボードには計18個の「0」が並んだ。
タイブレークに突入した延長十、十一回と攻撃陣が得点したものの、リードを守り切れなかった。十二回。これが“三度目の正直”だ。3点を奪い6-3でマウンドに上がり、2失点したが最後に踏みとどまった。
昨秋王者として臨む今大会も、胸にあるのは挑戦者の精神だ。前チームのエース・徳丸凛空投手(3年)から一発勝負に臨む心構えを聞き、「自分たちは何も背負っていない。負けて元々」と覚悟を決めた。チャレンジャーとしての強い思いが、左腕の背中を後押しした。
2年連続の選抜大会出場を目指す戦いだ。130球を投げても「スタミナは武器。連投は慣れている。そこも自分の強み」と、28日・南陽工戦での先発にも意欲を示した。背番号1の強い意志とともに、崇徳が再び夢舞台への階段を一歩、上がった。
