広陵 意表突く重盗で中国大会切符 松本監督「試合前から話していた」勝本主将「積極的な走塁ができるのがチームカラー」
「秋季高校野球広島大会・準決勝、広陵4-1広島新庄」(10日、ぶんちゃんしまなみ球場)
準決勝2試合が行われ、広陵と崇徳が決勝に進出。2年連続で同じ組み合わせとなった。広陵は4-1で広島新庄に競り勝った。1点を奪って迎えた四回2死一、三塁から重盗を決め得点。積極的な走塁が勝利を呼び込んだ。崇徳は、延長十回タイブレークの末に、西条農を退けた。決勝戦と3位決定戦は11日、ぶんちゃんしまなみ球場で行われる。また、広陵と崇徳は秋季中国大会(23日~、鳥取・ヤマタスポーツパーク野球場ほか)への出場が決まった。
勝機を手繰り寄せたのは、瞬時の判断力だった。広陵が、相手の隙を見逃さない重盗でスコアボードに得点を刻んだ。松本健吾監督(35)は「新庄さんの投手陣は良いので。試合前から、走れる場面なら走ろうと話していた。よく走った」と目尻を下げた。
相手の適時失策から先制点を奪って迎えた四回2死一、三塁だ。一走・高橋源士内野手(2年)がスタートを切ると、三走・只石慶太内野手(2年)も迷いなく走り出した。相手の意表を突く重盗だった。
広島新庄のエース・市尻翔星投手(2年)の前に、三回まで無安打。四回の好機も安打ではなく、四球などがきっかけだった。2点目を足でもぎとった4番・只石は「一塁走者とアイコンタクトはできていた。普段から練習している」と胸を張った。次の塁を狙う姿勢こそが、今年の広陵の強みだ。
電光石火の追加点。松本監督は、「打てない中で、どう点を取るかを考えてきた。自分たちの野球ができた」と手応えを口にした。一、三塁の場面での仕掛けは、普段から徹底していた。主将の勝本晴太捕手(2年)は「打順に関係なく、積極的な走塁ができるのが、チームカラー」と力を込めた。
新チーム発足直後、3年生との練習試合で0-10と大敗したチームは、一戦ごとに成長し決勝戦にたどり着いた。長打などの派手さこそなくとも、1球に対する執念で、2年連続の秋の広島王者をつかみとる。
