DeNA度会「本能で」突破王手弾 守護神撃ちで「喜びすぎて酸欠」 ベテラン戸柱のゲキに一発回答
「JERA CSセ・ファーストS・第1戦、巨人1-2DeNA」(10日、東京ドーム)
プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)は10日、セ、パ両リーグのファーストステージ(3試合制)が開幕し、セはレギュラーシーズン3位のDeNAが九回、度会隆輝外野手(24)の決勝ソロで2位巨人に2-1で競り勝った。11日の第2戦でDeNAが勝てばファイナルステージ進出が決まる。
天賦の才が、歓喜のアーチを呼んだ。同点の九回1死。度会は、無双守護神・マルティネスの152キロ直球を無心で捉えた。「どんな球が来ても食らいついて行くぞって、本能でいきました。体が反応してくれた」。千両役者の劇弾で、3年連続CSファイナルS進出へ王手をかけた。
「隆輝、気負ってるぞ。本能で打ってこい!」。打席に向かう背番号4にそう声をかけたのは、ベテランの戸柱だった。3打席目まで凡退。経験豊富な36歳にアドバイスを求めた度会は、この猛ゲキに魂が震えた。秘めたポテンシャルがさく裂し、難攻不落の右腕を粉砕。「喜びすぎて酸欠になりました」と“度会節”で顔をほころばせた。
3年目の今季は初の規定打席に到達。本格ブレークの兆しが芽生えた。その源は、横浜高の先輩にあたる鈴木打撃戦術・育成コーチとの二人三脚での早出練習。この日も球場入りするとルーティンの腕立て伏せに取りかかった。「いつもは1セット12回やっていたんですけど、今日から15回に増やしました。それが(打球の)最後のひと伸びにつながりました」と度会。そんなまな弟子に鈴木コーチも「一番大事な試合で、一番いい場面で打ってくれて僕もうれしかった」と目を細めた。
ルーキーだった2年前は、下克上日本一の輪には加われなかった。自らのバットで勝利を手繰り寄せた度会が、新たなサクセスストーリーの幕開けを予感させる。
