外国人初の三冠王は?【プロ野球記録企画】
デイリースポーツの記録担当がプロ野球のさまざまな記録をひもとく新企画「記録の向こう側」(随時掲載)がスタート。今回は外国人初の三冠王はを取り上げる。
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ブーマー・ウェルズは1983年に阪急(現オリックス)へ入団した。ツインズから一方的に保有権を売却され、泣く泣く海を渡ってきた。
キャンプ地だった高知は「日本のフロリダのようなところ」と聞き、楽しみに向かうと、外には雪が降っていた。さまざまなカルチャーショックを受け、1年目は17本塁打、打率・304と微妙な数字に終わる。
2年目の84年は、春先から戦略的に体力を温存する策に出た。キャンプ、オープン戦では体慣らしに専念し、公式戦に臨んだ。4月の月間打率・402と、順調な滑り出しを見せる。以降5月の・298を除き、全ての月で3割以上をマーク。8月には13本塁打を放ち、うまさと力強さを発揮した。チームはパ・リーグを独走し、西宮の、そしてブレーブスとして最後の優勝を飾った。シーズン37本塁打、130打点、打率・355。文句なしの成績で、外国人初のトリプルクラウンに輝いた。
チームメートにも恵まれた。当時の1番打者は世界の盗塁王、福本豊。ブーマーのヒットで軽快に生還し、打点を手助けしてくれる快足ランナーには「塁上にいると、ドル札が立っているように見えたよ」と感謝していた。
通算打率・317は、NPB4000打数以上の右打者では最高だ。「ツインズから勝手に日本行きを決められた時は、一個の品物にされた気がしたよ」と苦笑した怪人。92年ダイエーを最後に引退するまで、10年間の日本生活を満喫した。(デイリースポーツ・高野 勲)
答え…ブーマー・ウェルズ(阪急)
