パ・リーグの最多勝争いに注目!獲得者が大量出現する可能性アリ?野田浩司氏「珍事が起きるかも」
パ・リーグの最多勝争いが面白い。目下12勝がソフトバンクの前田悠伍とオリックスのアンダーソン・エスピノーザ。この2人を5人の11勝投手が追いかけている。デイリースポーツウェブ評論家の野田浩司氏は、同タイトルを手にする条件として「実力プラス運」を強調。興味が薄れたパの優勝争いとは違い、最多勝争いからは最後まで目が離せそうにない。(数字は13日現在)
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9月10日の時点で11勝投手が7人いて、そこから前田悠伍が11日のロッテ戦で抜け出し、これにエスピノーザも12日の楽天戦の白星で続いた。
現状で11勝クラスは西武の平良と武内、日本ハムの北山と加藤貴、そしてソフトバンクの大津の5人。これほど大量の投手が、ほぼ横一線で最多勝のタイトルを争うのも珍しいのではないか。
(過去、複数の投手が同時に獲得したシーズンは多数あるが、多くても3人。セが1回、パは3回ある)
最終的には複数で獲得する可能性が高いと思うが、単独でなくてもいいのだから、選手にとってはこのチャンスを是が非でも生かしたいところでしょう。
この先、各ローテーション投手には平等に登板が回ってくると仮定し、最多勝投手を予想してみたいが、12勝している前田悠伍とエスピノーザが優位な立場にある-ぐらいしか言えないかな。
メンバーを見ると当然ではあるが、好投手ばかりでその実力は疑いようもない。ただ、実力だけでこのタイトルを獲得できるかと言うと、必ずしもそうではない。なぜなら“運”にも左右されるからだ。
天候や打線の援護の有無。ざっと数えてあと3回ほど可能な登板でローテーションを崩さず投げることができるか。そして結構現実的なのが、CSをにらんだ戦略だ。
10月10日から始まるファーストステージ。ベンチとしては、ここで投げさせたい投手の登板間隔を詰めてまで、タイトル争いを優先するわけにはいかないからね。
今のところパ・リーグの最終戦は10月4日となっているが、今後の雨天中止の試合がどこに入るかで少なからず影響だ出てくるはず。正直に言ってCSファーストステージへの進出が“有力”な2チームは西武と日本ハムでしょう。
もうひとつ、目に見えない力が働くという意味では、その選手がもっている“勝ち運”かな。連勝が途絶えない前田悠伍の強運などその最たるもの。
エスピノーザの愛されキャラも見逃せない要素かもしれない。12日の楽天戦では六回1死満塁で降板したが、リリーフした田嶋がYG安田に対してボール3から三振に仕留め、そのあとの失点を食い止めて12勝目を演出した。試合後に「何とか勝たせたかった」と話していたし、捕手の若月もタイトルを獲らせたいとバックアップがすごい。
彼は研究熱心で、イニングごとにベンチでノートをとっている。そういう姿勢をみんな見ているんでしょう。日本語もじょうずになってますからね。
OBとしての気持ちが少しだけ出てしまいましたが、今年のパの最多勝争いは面白い。最終的には14勝あたりに落ち着くのかな。しかし、13勝に下がってくると大混雑状態になる。
繰り返しになるけど、このタイトルに関しては単独で獲る必要はないから4、5人が獲得するなんていう珍事が起きてもおかしくないんじゃないですかね。
