夏の甲子園 聖隷のエース・高部陸が見せた「素晴らしい投球と振る舞い」相手エースに笑顔で声かけ→ベンチに戻って涙「もらい泣きした」「涙流しながらも」
「全国高校野球選手権・1回戦、佐野日大1-0聖隷クリストファー」(6日、甲子園球場)
聖隷クリストファーはエースの高部陸投手(3年)が9回1失点と熱投したが、1回戦敗退。試合終了後、笑顔で相手エースをたたえる姿がファンの感動を呼んだ。
10奪三振で1失点完投。懸命に左腕を振り続けたが勝利を引き寄せることはできなかった。ゲームセットの瞬間、高部はやや悔しさをにじませながら整列へ。そこで相手エースの鈴木にさわやかな笑みを向けた。
握手をかわしながら次戦へ向けての言葉を贈った高部。甲子園の舞台で熾烈な投げ合いを演じ、2人にしか分からない思いもあったかもしれない。敗れても素直に相手をたたえる姿は中継でも大きな注目を集めた。
その後、ベンチ前から相手の校歌を聴いた。時折、目に焼き付けるようにスタンドをぐるりと見渡すと溢れる感情を抑えることができなかった。次第に表情がゆがみ、大粒の涙をこぼした。決して相手の前で涙を見せることはなかった左腕。「最後は楽しく終わりたい、いい顔をして終わりたいと思って笑顔を貫こうと」と思っていたが、涙腺が決壊した。
それでも報道陣の取材には目を真っ赤にしながらも「最後、甲子園で終われたのはよかった。そういう部分では心残りは少ないと思う」と高部。大学進学を表明し「プロになって甲子園に戻って投げたいという気持ちもあります」と明かし「課題は変化球です。そこまで決め球がなくて、強い相手になればなるほど真っすぐに頼り切ってしまうところがあったので、4年間かけて成長させたい」と最後は爽やかな笑みを浮かべた。
そんな左腕の姿勢に「高部くんが涙流しながらも笑顔作ろうとしていて」「プレーも涙も笑顔も印象に残りました」「高部陸の名前は皆の心に残る素晴らしい投球と振る舞いでした」「あの笑顔と最後の涙にもらい泣きしてしまいました」と高校野球ファンも思いをつづっていた。
