広商7年ぶり聖地へ 中本主将「先輩たちが築いてくれた歴史と経験生かす」 広島大会決勝28日

 全国高校野球選手権広島大会の決勝が28日、マツダスタジアムで行われる。7年ぶり24度目の甲子園出場を目指す広島商と、決勝進出も初となる福山が激突。広島商は27日、同校グラウンドで最終調整した。主将の中本拓志内野手(3年)はチーム全員で聖地への切符をつかみ取ると、決意を言葉にした。

 広島商ナインが練習を始めたのは、午前7時だった。気温が上昇する前に集まり、最後の調整に励んだ。中本主将は「1試合1試合、決勝のつもりで戦ってきた。次は本当の決勝。自信を持って、自分たちの野球をしっかり表現したい」と力を込めた。悲願への強い覚悟と自信が満ちあふれていた。

 準決勝では宿敵広陵との大一番を制した。決勝へ、はずみが付く逆転勝利。それでも「油断は絶対にない」ときっぱり言い切った。主将として、常に気持ちを引き締め直す声をかけ続けている。

 春の県大会では、2回戦で広陵に0-7の七回コールド負けを喫した。この試合が分岐点。打力強化に注力するきっかけとなった黒星だった。

 今夏は5試合で計55得点をたたき出した。「あの敗戦の悔しさがあったからこそ、この夏がある。しっかりと振り込んできた」。打ち込みで磨き上げた粘り強い打撃と伝統のつなぐ野球が、大きな武器となっている。

 広島商にとって2年ぶりの決勝だ。前回2024年は広陵に1-3で敗れた。1年時、スタンドで目にした先輩たちの悔し涙は、中本の胸に深く刻み込まれている。「先輩たちが築いてくれた歴史と経験を生かして戦いたい」と意気込んだ。

 21年ぶりの公立校対決。新鋭の福山は、監督としても3度甲子園出場経験がある小田浩監督(62)が4月に就任しメキメキと力を付けてきた。投打に戦力が充実。小田監督の采配に応えてきた。

「挑戦者の気持ちで積極性を忘れず戦いたい」

 主将の決意に揺るぎはない。19年以来7年ぶりの甲子園へ、あと1勝。広島の頂点へ駆け上がる。

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