兵庫大会 5打席連続敬遠・松井秀喜の前を打った山口哲治さん 愛息の甲子園出場に涙 社の6番・中堅で一時同点打 Vの瞬間は「泣いてました」
「高校野球兵庫大会・決勝、明石商2-3社」(26日、ほっともっとフィールド神戸)
社が2023年以来3年ぶりの優勝を飾り、甲子園出場を決めた。「6番・中堅」で出場した山口諒大外野手(3年)は六回に、一時同点に追いつく適時二塁打を放った。
父は星稜で松井秀喜と同期でエースだった山口哲治さん。1992年の第74回選手権大会では4番・松井秀喜が5打席連続敬遠された中、3番で3安打をマークした。
哲治さんはこの日、スタンドから息子の勇姿を見守った。優勝の瞬間は「見られませんでした。みんなで抱き合って泣いていました」という。「最後のアウト1個が大変だと痛感しているので。自分がやっている時もそうでしたけど、現実か夢かよくわからない。同じような感じを思い出しました」と自身の高校時代を振り返り、「ありがたいなとまたこんな体験を親としてできたことが。本当にみんなに感謝」と喜んだ。
諒大外野手は小学生時代に宝殿スピリットでプレー。哲治さんはその時に監督を務め、息子も指導していた。この日の息子の活躍には「マイナス思考で石橋をたたくようなタイプなんで、思いっきりスイングできないんじゃないかと心配はしていましたけど。ああいう場面でしっかりスイングできたことは親ながら感動しました」と感慨深そうに話した。
諒大外野手は「すごい上の存在っていうか。すごい人です」と哲治さんに尊敬のまなざしを向ける。同じ甲子園の舞台に立つことになった息子に哲治さんは「親子で甲子園に出ることなんてなかなかないので。甲子園での景色を見て、今まで見たことのない世界に行けると思う。失敗してもかまわない」とエールを送った。
