今秋ドラ1候補の山梨学院・菰田 特大弾で完全復活アピール 阪神・吉野スカウト驚き「あれだけ飛ばせるのはすごい」
「高校野球山梨大会・1回戦、山梨学院13-0韮崎」(6日、山日YBS球場)
山梨は1回戦2試合が行われ、昨夏の甲子園4強の山梨学院が韮崎を五回コールドで下した。今秋ドラフト1位候補の二刀流・菰田陽生投手(3年)は「3番・DH」でスタメン出場し、左手首骨折後、初の公式戦で2ランを放った。NPB8球団のスカウトが視察に訪れる中、4打数2安打2打点、高校通算39本塁打となる特大弾で完全復活をアピールした。
待望のアーチにスタンドは大歓声に包まれた。菰田は落ち着いた様子でダイヤモンドを回り、ホームベースを踏むと表情を緩めた。左手首骨折からの完全復活。大黒柱が最後の夏に帰ってきた。
「打った瞬間にいったかなと思った」。9-0の三回無死三塁から直球をフルスイング。打球はグングン伸び、左中間への特大2ラン。今春センバツ以来106日ぶりの一発で、高校通算40本塁打まであと1本とした。
菰田はセンバツ初戦で左手首を骨折して戦線離脱となったが、リハビリ期間に驚異の回復力を見せた。予定より2週間も早い5月中旬にブルペン入りすると、6月27日の練習試合で投打・二刀流で復帰し、夏季山梨大会に万全な状態でメンバー入りを果たした。
吉田洸二監督(57)は「今までのホームランとはまた質の違った、一瞬『入るかな』と思ったところから上段まで飛んでいく(打球の)伸びがあった」と称賛。菰田は「ケガをしている間のトレーニングが良かった。ケガをして良かったところもあるのかな」と下半身強化に手応えを示した。
阪神は畑山統括スカウトら3人態勢で視察。担当の吉野スカウトは「(ケガ明けで)あれだけ飛ばせるのはすごい。練習試合も見たけど、しっかり取り組んでいるのが分かる」と高く評価した。
今後の登板について指揮官は「大会の流れを見ながら。適材適所で持っている力をこの大会にぶつけてもらえたら」と明言を避けつつ、二刀流復活に期待を寄せた。「日本一を取る気持ちでケガをした時からやってきた。完全復帰できたのはたくさんの支えのおかげ」と菰田。悲願の全国制覇へ、山梨学院の、菰田のリベンジが始まる。
◆菰田 陽生(こもだ・はるき)2008年12月21日生まれ、17歳。千葉県御宿町出身。194センチ、101キロ。右投げ右打ち。小学1年から御宿少年野球クラブで野球を始め、御宿中時代は千葉西リトルシニアでプレー。山梨学院では1年春からベンチ入り。50メートル走6秒4、遠投95メートル。最速152キロ。球種は直球、スライダー、カーブ。好きな野球選手は大谷翔平。
