巨人・笹原「打たんかったら終わる」覚悟のV弾 育成出身5年目でプロ1号 橋上代行「野手再編」に発奮

 「巨人1-0中日」(5日、バンテリンドーム)

 強い覚悟が、放たれた白球に乗り移ったかのように伸びた。巨人・笹原が決勝点となるプロ初本塁打を放って連敗ストップに貢献。「燃えるというか、マジで打たんかったら終わるなって思っていました」。報道で見た橋上監督代行の「野手再編」の言葉に発奮。まさに崖っぷちの決勝弾だった。

 二回2死走者なし。相手先発・金丸の初球、150キロに振り負けない。打球は右翼ホームランウイングに吸い込まれ、入団5年目でのプロ1号。さらに五回にも右前打を放って、プロ初のマルチ安打と存在感を見せた。

 育成ドラフト4位で入団。昨年に支配下をつかむも、オフには再び育成となった。「今年1年、育成のままだったら終わるかもしれない」。3軍、2軍と地道にはい上がり、6月25日に再び支配下契約を勝ち取った。出場2試合目での一発。少し胸をなで下ろした。

 先発・井上とは寮で親交を深めた仲だ。前回大会22年のサッカーW杯は一緒に部屋で観戦した。「温大さんの試合で打てたのが一番うれしい」。投打で主役となり、はにかんだ笑顔がある。ここはゴールではない。始まりの一発で笹原の物語は動き出す。

 ◆笹原 操希(ささはら・みさき)2004年2月9日生まれ、長野県出身。22歳。180センチ、86キロ。右投げ右打ち。上田西3年春の甲子園に出場も1回戦敗退。21年度育成ドラフト4位で巨人入団。今季6月25日に支配下契約に昇格した。

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