大阪桐蔭・西谷監督「断固反対」7イニング制に意見揺るがず「9回できるため話し合うことが野球界に一番大事」 栗山英樹氏らと意見交換会
「7イニング制諸課題検討会議最終報告書 第1回意見交換会」が30日、大阪市内で行われた。日本ハムファイターズチーフ・ベースボールオフィサーの栗山英樹氏、大阪桐蔭の西谷浩一監督、佐賀・鳥栖工の大坪慎一監督らが出席。日本高野連からは北村聡会長、井本亘事務局長が出席し、スポーツキャスターの長島三奈さんがファシリテーターを務めた。
これまで7イニング制に反対の考えを示していた西谷監督は「何回も読ませていただきました。毎日必ず1回は読みました」と最終報告書を熟読したことを明かし、「このことが毎日ストレス」と苦悩していることも明かした。
続けて、相手の意見に柔軟になる「オープンマインド」を理解したとした上で、「私の立場としては断固反対」と改めて主張した。大学野球やプロ野球やメジャーが9回でやっていることを話し、「高校野球だけ7回にしたら価値が下がる」とした。
紅白戦で5、6試合、7イニング制も試したというが、「あっという間に終わってしまって。これに子どもたちが青春をかけられるのかと思った」という。また、「夏は半分の学校が1回戦で終わる。その子たちの青春がそこで終わってしまう。1人でも多く選手を出してあげたい」とも理由を語った。
その上で、「9回をできるためにみんなで話し合うことが野球界に一番大事。脳みそがちぎれるくらいは考えられていないのではないか」と意見した。
現在、甲子園のベンチにはクーラーが完備されているほか、クーリングタイムも導入されている。西谷監督は「高野連ほど熱中症対策をしているところはない。十分」と感謝も。「一番暑い時間でも3イニングずつ休憩を取れば、やる側はできると思う」と現場の感覚を語った。
暑さは応援する側や審判にも関わる。それについては「スタンドにテントを張る」「日傘を差す」と言った提案も。審判については人数を増やし、交代制にするなどの対策も意見として述べた。
話題は球数制限の話にも及んだ。投手の方や肘のけがを予防するために高野連が定めているのが、1週間500球のルール。西谷監督は「7イニング制になればいい投手なら100球で終わったりする。勝ちたかったらまた次の日も使うことになるかもしれない。やっと複数投手制が根付いてきたのに、7イニングになったら逆行するのではないか」と逆に投手の負担が増えることを懸念した。
昨年12月に発表されたアンケート結果では加盟校の約7割が7イニング制に反対だった。「これだけ反対しているのに推し進めているのは誰なのかが見えない。誰に訴えたらいいかわからない」とも話した。
