ヤクルト・モンテル 亡き祖母に捧げる涙のプロ1号「古巣相手に最高の結果」 支配下ホヤホヤ26歳が九回2死から大仕事
「ヤクルト1-2西武」(26日、神宮球場)
運命の糸に導かれるようにかっ飛ばした。延長戦の末に敗れたが、途中出場のヤクルト・モンテル外野手が起死回生のプロ1号を打ち、輝きを放った。「古巣相手に最高の結果を出せて良かったです」と頰を緩めて振り返った。
1点を追う九回2死。甲斐野の直球をフルスイングすると白球は左翼スタンドで消えた。4年目で初本塁打が同点ソロとなり、チーム26イニングぶりの得点。相手は古巣西武だ。「最高の恩返しになった」。ダイヤモンドを駆け抜け、本塁に到達すると下を向き目は真っ赤だった。ベンチでは上を向いてあふれる涙をこらえた。「1月に僕のおばあちゃんが亡くなった。そのおばあちゃんの誕生日がおとといだった」と明かした。
昨オフに西武から戦力外通告を受けて、ヤクルトに育成選手として加入した。俊足と身体能力の高さを評価され今月22日に支配下に昇格。池山監督からは、名前にちなんで入団当初から「モンテル、持ってる」とのゲキで背中を押されてきた。指揮官は「これからプロ野球選手として今日の感激を忘れずにしっかり自分のものにしてもらいたい」と期待を込めた。
チームは交流戦初戦で敗れ、リーグ首位返り咲きにも失敗した。「次はチームが勝てる一打をしっかり打ちたい」と意気込みを示したモンテル。ツバメ軍団にとって新たな力の台頭が快進撃のカンフル剤となりそうだ。
◆モンテル(本名日隈モンテル=ひぐま・モンテル)2000年3月18日生まれ、26歳。沖縄県出身。187センチ、88キロ。父は米国人、母は日本人。金光大阪、OBC・高島、琉球ブルーオーシャンズ、四国ILp・徳島を経て22年度育成ドラフト2位で西武入団。25年5月に支配下契約、同10月に戦力外通告を受け、ヤクルトと育成契約。翌26年5月に支配下契約を勝ち取った。
