投手が記録した犠打数最多は?【プロ野球記録企画】

 デイリースポーツの記録担当がプロ野球のさまざまな記録をひもとく新企画「記録の向こう側」(随時掲載)がスタート。今回は投手の犠打数を取り上げる。

  ◇  ◇

 Q…投手が記録した犠打数最多は?

 A…山本昌(中日)153

 プロ野球で唯一50歳までプレーを続けた山本昌は、本職の投球だけでなく打撃でもさまざまな記録を打ち立てていた。その一つが犠打である。

 1988年10月16日大洋(現DeNA)戦に先発した23歳の山本昌広(当時)は五回無死、第2打席に向かった。一塁に大宮龍男を置き、野村弘(後に弘樹)から投前へプロ初の送りバントを転がした。そして13年9月6日ヤクルト戦で通算153個目を決めたときは、48歳となっていた。

 実働なんと29年。コツコツ積み重ねた成果ではある。とはいえ往年の大投手と比べると、興味深い事実が浮かび上がる。

 DHを使わずにきた、セ・リーグ在籍中(2リーグ分立後)の通算勝利数で、山本昌は3位となる219勝を挙げた。5傑入りした他の4投手の通算犠打数は

【1】金田正一57(国鉄-巨人=400勝)

【2】村山実52(阪神=222勝)

【4】北別府学62(広島=213勝)

【5】別所毅彦38(巨人=207勝)

 文字通り、山本昌が桁違いの犠打を決めてきたことが分かる。

 NPBで犠打が多用されるようになり、その時期に高卒でプロ入りし、50歳まで先発投手として活躍した。戦術の変化とNPB最長寿投手という個性が掛け合わされ、レジェンドは地味ながら尊い記録を打ち立てていたのだった。(デイリースポーツ・高野 勲)

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